SUSTAINABILITYREPORT

サステナビリティレポート

会計年度:
2019年4月1日~
2020年3月31日

第11版

Alcantara S.p.Aサステナビリティ・レポート2020に掲載
ステークホルダー向け会長レターの概要

Photo Credits: Giovanni Gastel

ステークホルダー各位

サステナビリティ・レポート第11版発行にあたり、市場に明示する本レポートや毎年達成している認証は、透明性という私たちの責任の証であることを、まず申し上げておきたいと思います。それは、サステナビリティに関する情報を十分に提示することをせず、そのメリットを利用しようとする不公正な集団によって、拡大している“グリーンウォッシング”とは対極に位置するものです。

Alcantara は、世界に先駆けてTÜV SÜDによるカーボンニュートラル認証を、過去11年間連続して受 けているイタリア初の企業であり、2009年以来サステナビリティ分野ではパイオニアとしての役割を果たしています。

サステナビリティ・レポートの本ポケット版に記載があります、全ステークホルダーに対するAlcantaraの責任として多くの重要項目がありますが、中でもご注目いただきたいのは下記の項目です。

  • 2020年度、カーボンニュートラルを11年目に達成、サステナビリティ・レポート第11版を発行。
  • 生産過程において、バイオベースの原材料使用を(フード・チェーンを阻害することなく)着実に最大化。企業ポートフォリオには、リサイクル原材料の使用量を増加させて生産するための特別バージョンの材料が含まれます。
  • 2021年–2024年サステナビリティ・プランを更新し、Alcantaraのメインになるサステナビリティ ゴールを新たにしその再確認をいたしました。
  • 責任ある調達方針を、サプライチェーンを通じてさらに強化し、国連が支援するオフセット・プロ ジェクトによって、CO2排出に関する対策とニュートラル化を、サプライヤーを巻き込み実行しています。
  • 国連が奨励するオフセット・プロジェクトにも追加的に参加、世界の最貧国や開発途上国での再生可能エネルギー資源の使用を拡大しています。
  • CO2排出の対策と報告を継続的に行うことを目的とし、カーボン・ディスクロージャー・プロ ジェクト(CDP)に再び参加しました。
  • 強固なステークホルダー・エンゲージメント活動を実施、持続可能性に関する第5回国際シンポジウムの開催がその実績であり、脱炭素化と気候変動という課題に対する関心を高め、異業種間の専門家の対話促進と、生産的で有益な交流のために貴重な機会を提供しています。

サステナビリティは必要なファクターであると確信し、それは経済的そして財務的企業価値を高めるという長期的な目標と一致しています。この第11版サステナビリティ・レポートでは、私たちが実施する内容、そして将来プランを明確にお伝えし、サステナビリティが私たちの企業文化のコア・バリューであり続け重要な成長ドライバーとなり、私たちのビジネス戦略の発展に拍車をかける重要な役割をいかに果たしているかを明示しています。

将来の目標として、EUにおける気候およびエネルギー政策フレームワークに従い、Alcantaraは長期脱炭素化プランを始動しました。それによってオフセット・シェアを減らしながら、CO2排出量の削減割合を2030年までに50%以上に、そして2050年までには90%以上にする目標
を掲げています。
この脱炭素化への道は、4つの路線の介在によって可能となります。それは─循環型経済(使用済み商品のリサイクルと再利用へのつながり)─エネルギー効率向上─ 再生可能エネルギー、再生可能燃料の利用、─ 私たちが使用する原材料、私たちが作り出す製品と、働いている従業員のサステナブルな輸送方法です。

いま、サステナビリティは、企業価値、私たちのブランド、スタッフそしてステークホルダーにとって、コストを超えた価値であると、これまで以上に確信を持っています。
未来のための価値を。

Andrea Boragno
Alcantara S.p.A会長兼CEO

サステナビリティ経営

SUSTAINABILITY
MANAGEMENT

サステナブルな製造

Alcantara社は、これまでの11年間、気候変動という課題に継続的に取り組んで参りました。
実際、イタリア企業では初の、そして世界でもまだ例の少ないカーボンニュートラルを2009年に達成しています。
またAlcantara社は、優先目標の一つにサステナブルな原材料使用を掲げ、サステナビリティの道を切り拓 き続けています。企業ポートフォリオには、リサイクル原材料とバイオベースポリマー使用量を増加した特別バー ジョンの材料が含まれます。将来的な目標として、リサイクルやライフサイクルが終了した製品の再利用を最大化するために研究プロジェクトへの関与も掲げています。

国連グローバル・コンパクト

2020年度、Alcantara社は国際的にそして地域レベルでも活動している世界最大の コーポレート・サステナビリティ運動である国連グローバル・コンパクト(UNGC)および グローバル・コンパクト・ネットワーク・イタリア・ファンデーション(GCNI)へ参加することを決定しました。
そして、人権、労働、環境および腐敗防止政策に関する活動や方針について、三回目のコミュニケーション・ オン・プログレス(CoP)の発表を行いました。Alcantara社は、UNGCの10原則を尊重し推進することで サステナビリティへの長期的な取り組みを行っていきます。

2021年–2024年サステナビリティ・プラン

2020年度、Alcantara社のサステナビリティ・プランは、17の持続可能な開発目標(SDGs)に沿うよう、 サステナビリティの主目標を新しくし再確認することを目的として更新をしてきました。本レポートの目的は、 中期的(2021年から2024年)に達成するべきサステナビリティの4領域の戦略的ガイドライン、 行動そして24の具体的な目標を明示することにあり、
Alcantara社のサステナビリティ・レポートにも含まれています。

地球
環境サステナビリティ
製品の
環境インパクト
の抑制
プロセスの
環境インパクト
の抑制
カーボンニュートラル
ウォーター
フットプリント
エネルギー
消費の抑制
循環型の経済発展
人間
社会的サステナビリティ
社員の健康と
安全
企業市民活動
芸術・文化の振興
サプライヤーのトレーニング
サステナブルな
ブランドとしての
アルカンターラ®
サステナ
ビリティ研修の
拡大
若者の雇用の拡大
社会的インパクトのある
国際的プロジェクト
経済的豊かさ
経済的サステナビリティ
サプライ
チェーンに
おける
サステナ
ビリティの向上
サプライヤーの
カーボン
ニュートラル性
拡大
サステナブルな
イノベーション
サステナビリティ
のための投資
税の透明性
サステナビリティ経営
サステナビリティ・
ガバナンス
サステナ
ビリティ計画の
策定
財務面
以外での
レポート
ステークホルダー・
エンゲージメントと
レピュテーション
サステナ
ビリティ・
ガイダンス
委員会
サステナビリティ
リスク
アセスメント

またさらには、Alcantara社は長期脱炭素化プランを始動しましたが、それによってオフセット・シェアを減らしなが らCO2排出量の削減割合を、埋め合わせ前で2030年までに50%以上に、そして2050年までには90%以 上削減するという目標を掲げています。この脱炭素化への道は4つの路線の介在で可能となります。すなわち、循環型経済、エネルギー効率向上、再生可能エネルギーと再生可能燃料の利用、そしてサステナブルな輸送です。

ステークホルダー・エンゲージメント

Alcantara社は、ステークホルダー・エンゲージメント活動にも力を入れています。 これにより、サステナビリティプログラムを通じてさまざまな業界の主要パートナーをまきこんでいくことを狙いに、 組織的グループ活動と先導的役割を、責任をもって実施します。

国際的シンポジウム

第1回

「持続可能性と
新たなオート
モーティブ・バリュー・
チェーン」
ベニス、2014年10月

第2回

「持続可能性への
グローバルな歩みに於ける
オートモーティブ・
エコシステム─アジアの視点」
べニス、2015年10月

第3回

「持続可能性と
コーポレート・
バリュー」
東京、2016年10月

第4回

「変化への対応 :
地球温暖化と脱炭素社会」
べニス、2018年3月

第5回

「気候変動への対応 :
脱炭素化の社会への拡大」

ベニス、2019年2月

展示会

「アルカンターラ・
サステナビリティ・ルネッサンス」

ボローニャ、2017年6月

Alcantara社はこうしたイベントを開催、奨励することでサステナビリティへの意識を高め、共通の文化を作り出し、ステークホルダーのみなさまとのエンゲージメントを生み出したいと考えています。

経済的サステナビリティ

ECONOMIC
SUSTAINABILITY

投資と投資計画

2020年度、Alcantara社は総額およそ1億300万ユーロに及ぶ投資を行いました。
そのうち、約500万ユーロを環境改善プロジェクトへ、そしておよそ300万ユーロは衛生、
安全および環境保護のためにそれぞれ投資しました。

2020年度

投資総額

およそ1億300万ユーロ

衛生、安全
および環境

300 万ユーロ

78%

衛生&安全

22%

環境

新環境改善
プロジェクト

500万ユーロ

2021年度、Alcantara社は3,300万ユーロを超える投資を計画しています。
このうち、71.2%がサステナブル・イノベーションのプロセスに、 23%が衛生・安全・環境活動に割り当てられます。

3,300万ユーロ

2021年度投資総額
(計画)

71.2%

サステナブル・
イノベーションの
プロセス

23%

安全・衛生・環境活動E

5.5%

その他

責任ある調達

Alcantara社では、2007年以来、サステナビリティへの意識と責任を高めることを目的として、 自社のサプライチェーンのモニタリングを行っています。パートナー企業やサプライヤー企業の環境上、 および社会的責任における信頼性を高めるため、人権、労働基準、環境基準や不正防止等の普遍的な 原則の尊重・順守を求めています。これによって、環境上の責任と社会的な責任といった領域で、 Alcantara社のサプライヤーの信頼性向上を促進します。

2020年度サプライヤー分類

1,683

サプライヤー合計数

123

優先サプライヤー

82

コア

41

スーパーコア

とりわけ気候変動問題について、選別されたサプライヤーが、Alcantara社へ提供する製品・サービスにかかる カーボンフットプリントのニュートラル化という取り組みに参加し、CO2排出ゼロを目標にしています。
2020年度中、環境サステナビリティモデルのサプライチェーンの関心度向上に継続して努め、 オフセット・プロジェクト達成のための総合的な活動を通じて、CO2排出や関連オフセット算出に統合する サプライヤーの範囲の拡大を行いました。

国際市場での成長

自動車内装

家電製品

ファッション&
アクセサリー

インテリア、
パブリックスペース、
船舶・航空機内装

2020年度販売合計

経済的持続可能性についての詳細

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社会的サステナビリティ

SOCIAL
SUSTAINABILITY

新型コロナウイルス感染予防対策と取り組み

Alcantara社は、新型コロナウイルスの感染拡大と闘うための 予防的かつ組織的な対策を数多く採用しています。本社および生産プラント両方において、 政府ならびに社会的パートナー企業が署名した国家プロトコールに従い、 国家的、地域的そして保健当局の規定とガイドラインを遵守し、ツールを利用し実践に移しました。
Alcantara社 従業員の安全と健康を保障するために、 PPE(個人防護具、体温検出スキャナーによる体温測定、血清検査利用)といった厳格な安全対策をとっています。

安全・衛生

OHSAS 18001に準拠し(2015年~2020年)、
安全・衛生マネジメント・システムについて5年連続で関連認証を取得しました。

製品の安全性とサステナビリティ

Alcantara社が提供するサステナビリティと安全性は、以下の点を強みとしています:

メイド・イン・
イタリア

カーボン
ニュートラル

高効率
エネルギー調達

Oeko-Tex®
規格100

SA8000®
基づいた人権

REACH規則の
順守

インターナショナル・オフセット・プロジェクト

2020年度Alcantara社は、現在の最新技術でもってしても削減が不可能な残渣から発生する排出、 CO2換算で35,683トン相当をオフセットするために、国連が支援しかつ大きな社会的意義のある 3つの国際的なオフセット・プロジェクトに追加的支援を行いました。

バングラデッシュ
調理設備
CO2

2,000

トン相当

モーリタニア
風力発電
CO2

2,000

トン相当

韓国
コジェネレーション
CO2

31,683

トン相当

合計 CO2 35,683トン相当

社会的持続可能性についての詳細

ダウンロード

環境サステナビリティ

ENVIRONMENTAL
SUSTAINABILITY

カーボン・ニュートラリティ

カーボン・ニュートラルとは、ゆりかごから墓場まで、すなわち生産プロセスのみならず 製品の利用からその廃棄までを含め、CO2の排出と吸収のバランスをゼロにすることです。
Alcantara社は、2009年以来継続してカーボンニュートラル企業であります。

=

これらの問題に対して責任ある取り組みをさらに進めるため、アルカンターラ社では カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト(CDP)を引き続き実施しています。このプロジェクトでは、 CO2排出量の測定と公表を継続して行うことを目的としています。

測定

削減

オフセット

カーボン
ニュー・トラリティ
11周年*

*TÜV SÜD(テュフズード)による
毎年の認証。

廃棄物処理管理

廃棄物の55%超が、エネルギー回収のためにリサイクルおよび再利用に割り振られています。
循環型経済実現のため、プロセス内で再利用できない生産スクラップおよび副産物は、 他の産業プロセスでバージン原材料の代わりとして再利用するため、回収され市場で販売されます。

エネルギー回収

55%超

リサイクル

再利用

エネルギー認証 ISO 50001

2020年度、Alcantara社は4年連続ISO50001エネルギー・マネジメント・システム認証を取得しました。

Alcantara社の生産プラントは、電気と蒸気の供給を行って操業しているコジェネレーションプラントであり、 自家発電量を増やしています。さらには、トリジェネレーションプラントを始動、
次のようなエネルギーと環境に関する成果をあげています。

フィト処理システム

Alcantara社は、2011年に生産プラント内にフィト処理プラントを設置しました。
それは自然による排水浄化システムで、植物をバイオフィルターとして利用し、 水生環境では特徴的である自浄原理を再現するものです。
フィト処理プラントの稼働により水処理プラントの管理が改善され、その処理から排出される汚泥回収の 可能性も向上し、埋め立て用に使用されることなく他の工業プロセスへの利用ができるようになりました。

排出される浸出液または混合液は、
通常の工場のように水処理に流出されず、 厳選された2500本以上の樹木の植林に 肥料として活用。

2,500本の厳選された樹木

排液

その後浸出液は、この特殊な
プラントシステムの蒸発散の 自然特性によって消費。
工業プロセスからの排水だけ注入され、 水処理システムはその代わりとして、 他の工業プロセスで再利用可能な 汚泥を提供。

排液

フィト処理

再利用可能な活性汚泥

環境の持続可能性についての詳細

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